講師の木内さん、NHK文化センター水戸支社長五十嵐様、
司会の松平寛未様
(正しく聞き取れず、間違いでしたらご指摘ください)、
ご参加された皆様、お疲れ様でした!
日差しが柔らかな一日、趣のあるレトロな建物で
貴重なお話を聞くことが出来て、とても楽しかったです。
水戸教室で、声優さんをお呼びする第1号だったそうで
選んでくださった五十嵐支社長様、会場変更のお心遣いも含め
心より感謝いたします。
どうもありがとうございました。
簡易レポUP致しました。
誤字脱字、内容の間違いなどお気づきの点がございましたら
ご指摘いただければ幸いです。
大変遅くなり、申し訳ございませんでした。
晴天に恵まれ、昭和3年に建設された近代ゴシック建築様式の旧茨城県庁が
圧倒的な雰囲気を醸し出し、タイムスリップしたような世界に
誘われるようでした。
10時から入場整理券が発行され、開演30分ほど前に集合し、
10番毎の番号順に入場しました。
誘導が適切で、15分ほどで全員が着席出来ました。
= 開演 =
NHK文化センター水戸支社長五十嵐様からご挨拶があり、
司会のフリーアナウンサーの松平寛未様から
以前、他の支社で平田広明さんや細谷佳正さんをお招きして
トークショーをされたことはありましたが、水戸支社では
木内さんが初めてです、とお話され、木内さんが紹介されました。
今日の木内さんは、白いシャツに水色のカーディガンをお召しでした。
「初めまして、木内秀信です。
水戸には何回か来てますが、電車では初めてです。
友達家族が水戸に住んでいて、消防署に勤めてます。
このあと、一緒に観光する予定です。
元々NHKさんでは、声優さんの講座をされているんですか?」
「水戸では初です」
「何で僕を呼んでくださったんですか?」
「僕が木内さんが好きなので」
五十嵐さんからの熱烈なコールがあったと知り、
お礼を言いながらちょっと照れる木内さん。
「声優になったきっかけは?」
「演劇をやりたいと思ったのがきっかけです。
演劇が好きだったので、やってみたいと何となく思ってました。
高校卒業する頃で、若気の至りです。
演劇を学ぶ学科がある大学を受験したしましたが、落ちちゃって、
演劇をやるなら東京だよって言われて、
そのまま居ついてしまいました。
一次は通ったんですけど、2次で、2日間やるんですけど
みんなと仲良くなって、みんな受かるといいねって、
話していたんですけど、僕の番号だけなくて。
どうするの? って言われて、ちっちゃい劇団に入りました。
友人に客演してみないか? って言われて、観に行ったら
次回の稽古の時、男性の先輩が制作に入っていて。
22、3歳の時、その人に久しぶりに会って、
アニメのキャスティング会社を始めたんで、やってみる?
って、声を掛けられて、あ、はいって応えました。
あんまりピンと来てなくて….
子供の頃からアニメは観てなかったんです。
そう言う仕事あったなと思って、オーディションを受けた当時は
何人か入っていて、前の人のを聴いててマイクなしでいいって言われて
最終審査まで残ったって聞いて 『お前いけるかもしれない』
『はい』 それがきっかけです。
デビューは 『こち亀』 でモブで毎週出てました。
講座をやるなんて、適切ではないと思っております」
「自分が声優だと思ったターニングポイントは?」
「アルバイトするよりお金が稼げると思ってやってました。
収録の時間は短いんです。 5時間掛かるなんてことはなく、
週に1回、3時間くらいしかない。 暇なんです。
役名がいただけるようになって 『Dr.リン』 で。
同じアルバイトの子が 『もうあんた声優だよ』 って言われて
そうかーって。 フリーだったので、声優さんの名前とか歳とか
事務所とか全然知らなくて大失敗したことが一杯あるんです。
子供の頃からアニメを観てなかったので全然知らないんです。
どなたがやってるとかは、何となく分かるです。
ガンダムにも北斗の拳に出ているのは分かるので、
失礼のない程度にと言うのは分かるようになりました」
「役作りはどのようにされてますか?」
「あんまり考えないんですけど、作品ごとにギャクかシリアスなのか
その辺はチェックして、番組にどう言う呼ばれ方をしているのか、
どう言うところを欲しがっているのかを考えて台本を読みます。
作り込んで行かないタイプです。
演出を受けるのが好きなので、こうやってくださいって
言われるのが好きです。
『はなかっぱ』 は、家族向けなので、それを意識してます。
吹替オーディションは、役者さんと声質と離れない範囲で。
大柄であれば低い声とかは考慮しますが演じるのは自分なので
そこは変わりません。
….松平さんはアナウンサーなんですか?
アナウンサーって、どうやってなるんですか?
トレーニングしてから受けるんですか?」
「教室には通ってなかったです。
こんな質問をされるのは初めてです」
「発声練習とかはするんですか?」
「はい。 声優とアナウンサーは違う木で、
根っこが違うと教えられました。
アナウンサーは情報を正しく伝えることで、感情を込めないです」
「あ~、そうなんですね。 僕は人選を間違えられていると思います」
「表現者のプロってどんな人だと思いますか?」
「プロを育てるのはお金で、しっかりしなきゃと改めて思います。
仕事で勉強しなければならないと思います。
ギャラも出ない芝居は、それで生活出来なかった。
元々演劇をやりたかったので、役者としてひとくくりにして
専門職が声優だと思って、現場で出来るのが楽しいです。
絵のとおりに口を合わせないといけないんです」
「今後やりたいこと、野望は?」
「まず、お水を飲みたいです。 (ペットボトルのお水を飲んで)
夢がひとつ叶った。 何でもかんでも食べず嫌いをなくして
いこうと思います。 フリーだったので。
いい作品に出会えるとテンション上がって、情熱を持っている作品に
巡り合えるのも毎日の巡り合いなので、
大切にして行きたいと思います」
後半は、参加者の方から寄せられた質問のコーナーです。
質問は丁寧に書かれておりましたが、正確に残せませんでした。
質問を送られた皆様、申し訳ありません。
「喉のケアをどのようにしているか教えてください」
「ききたい? 半分くらい知り合いだから知ってるよね。
手洗い、うがい。 吸入とかも何もしてない。
加湿器もない」
「えっー!!」 会場から驚きの声
「えーって何? そんなに弱いですか? カラオケ行き過ぎじゃん?」
「演じる役で大声を出したりした時は?」
「ゲームの収録で叫んだりするので、いがいがする時もあるけど
翌日には治ってます」
「えっー!!」
「何で、えー? トレーニングしたからだと思います。
喉の筋肉鍛えました」
「人間臭さはどうやって出してますか?」
「どこを捉えるかによります。 作品毎に表現の仕方が変わってきます。
その都度、その作品に合うように芝居をしたりどうしようかなって
思うことで変わってきます。
生っぽくが得意で、恥ずかしくなくやれるじゃないですか。
ちょっと恥ずかしい時もあるんです。 それが個性じゃないですか。
松平さんの役を松平さんが、支部長の役を支部長さんがやれば
一番でしょ?」
「大袈裟でなく叫ぶ表現はどうされてますか?
(声優を目指している方から)」
「その状況になった時はどうなるって逆算していきます。
できるでしょ? できるよ。 声だけでするのは出来ないので
体現していく。 助けて欲しい時、大声を出すでしょ?
小さく助けてって言わないでしょ?」
「オーディションに挑む姿勢は?」
「面接はみんな緊張しているので、その中でどう言うことが
出来るか、自分だったらどう挑むかやりたいようにやります。
呼んでくださっただけでありがたいですね。
楽しんで帰ろうって感じです。
芝居をするってことは、やりとりとしては同じなんです」
「声の大きさとか意識することは?」
「ないね~」
「長く続けるには?」
「ひとつひとつを大事にする」
「大きく変えたエピソードは?」
「訳も分からず入ったので気持ちが追いつかなくなった」
五十嵐さんがお水の追加を持って来てくださいました。
「演技を認めらている訳ではなく、人気声優として独り歩きして
イベントに出れば、ぎゃーー! とか言われて
この人たちは何なんだと思って、何でこの人たちはおじさんに
向かって、きゃーって言ってる? 気持ちとやりたいことを
保って行くには、温度差があって悩みました。
自分の自覚が足りないんだと思って、歌出しますって言われて
誰が? 木内さんって言われて、それがコンサートになります…
自分がこんな世界に来てしまったと思いました」
「歌唱すること、作った時の考え方は?」
「キャラが多くて。 今は普通だけど当時は珍しかったです。
プロデューサーに言われて、はい、書きますって。
音楽は凄く好きで、楽しいです。
キャラが歌うので、エピソードに合わせて作るのは
とても楽しいです」
「『はなかっぱ』 を演じ分けで心掛けていることは?」
「被らないように切り離してやります。 『オトッペ』 も。
慣れてくると一気にやります。 楽しいです!
子供のアニメ、一番楽しいです。
アニメーションは子供が見るものだと思ってました。
『こち亀』 と最初の頃は同じ音響監督さんだったので、
クマとかカラスとか 『何でもいいから楽しくやって。
木内君、何でもやって』 って言われました」
「演じ分けの技術は?」
「ないですね。 『忌み地』 は、分かりやすくって言われました」
「お休みの時は何してますか」
「買い物行ったり、お酒飲んだり、キャンプ行ったり。
仕事好きなんで、ストレス貯めてリフレッシュなんてないです。
出来れば外に行って遊びたい」
「ブログの執筆は?」
「お金出してくれればやります。 誰も見てないですよね?
コメントない。 ハードルある? Xだとみんな色々書くのに。
(Xは気楽に書けるとの声かけがあり) Xの方が、こいつ普段
何書いてるって分かっちゃうんじゃないの?
何で書けないの? ブログの方が身元も分からないから
変なこと書いてもいいんじゃない?
Xがない頃からコメントないんだけど」
「朗読したいと思う作品は?」
「ないです。 いい作品に巡り合いたいと思います」
「苦労したこと、辛かったことは?」
「さっきのとこ。 "忍足は髭はやしてません"
が、凄いトラウマで、やべえとこ来ちゃったなって。
慣れて行くしかないですね」
「今日の質問はこれで最後です。 声をどう作っていますか?」
「親と話しているのとは違う、と同じです」
「今日はいかがでしたか?」
「次も頑張ってください。 もう呼ばれないとは思いますが」
「バイオハザードの話をしてくださいって言うこともあったのですが」
「それは次回に….。 今日はどうもありがとうございました!」
= 終 演 =
